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あの人に会いタイ ①ファッションデザイナー VEEさん

フリコピの人気企画がリバイバル!今、タイで話題のあの人たちに会ってお話を伺ってきました。今回はスペシャルバージョンで4人にインタビュー!
まずはファッションデザイナーとして活躍するVEEさんをご紹介します。

ファッションデザイナー VEE(ウィー)さん

ポップな色使いとキュートなモチーフ。新しさと懐かしさを併せ持ち、どこの国にも染まらないデザインが魅力のブランドVL by VEE。日本とタイを行き来しつつ、自身のスタイルを確立したデザイナーのVeeさんにデザインの源泉をお伺いしました。

どこでデザインの勉強を?

昔から美術が好きで、大学はビジネス科でしたけど、他の学校で絵画やデザインを学びました。その後神戸芸術工科大学で半年研究生としてテキスタイルデザインを学び、大学院の総合デザイン専攻テキスタイルプログラムに入りました。その時に染織の技法で作品を作っていました。テキスタイルの勉強を選んだのは、キャンバスに絵を描くのとよく似ているし、製品化がしやすいからです。衣服にしたりインテリアにしたり、いろんなことに広く応用できると思いました。


ブランドVL by VEEはどのようにして生まれたのですか?

学生の頃から、バッグやTシャツなど小物を作って売るのが好きでした。売れるようになってきたので、タイに帰国する時、日本人の友人とオンラインショップ「tamariba」をオープンしました。帰国後はアート作品を主に作っていましたが、その合間に衣服を作って売っていたら、衣服の方がよく売れるようになってきて。それで衣服を作る方に時間を費やすようになってきてしまい、絵を描く時間がなくなってしまいました。どちらも中途半端になってしまうなら、どちらかを選んでちゃんとしようと思い、衣服を選びました。当初はVLという名前で、オンラインショップや知り合いのお店で売っていましたが、2011年からコレクションを始めると評判もだんだんよくなり、大きくなってきました。その時にVLという名前が短すぎるなと思ったので、VL by VEEと長めの名前にしたんです。


VL by VEEのコンセプトは?

当初は簡単にRelax and Charmingと考えていました。決めすぎて、それにとらわれたくなかったからです。このコンセプトを元に、どのようなスタイルになろうとも、衣服への柔軟さは失わないようにしています。Relaxは、着心地がよいというだけではなく、そんなに深刻に着こなしを考えすぎなくてもいいよ、という意味もあります。慣れていない、着たことがないものかもしれないけれど、着る勇気がないと思われない衣服。服は人が毎日着るものだから、おしゃれでイケてるけどなんかとっつきにくいというものにしたくないんです。


デザインのインスピレーションはどこから?

自分の周りで出合うモノやコトからです。コレクションは、その時に自分が何をしたか、どのようなことを考えたかの記憶のようなものです。その時のトレンドがどんなものかということは意識しないので、こういうものが今人気だから作れば売れるとかは考えないですね。


日本とタイのファッションは似ていると思いますか?

あまり似ているとは思いません。日本人はシルエットの遊び方を知っていて、ファッションに対してたくさんのアイデアを持っているように思います。タイ人よりもいろんなパターンの服を持っていて、重ね着を楽しみます。タイでは、一般的に、オーバーサイズのものとか、柄と柄を合わせることや、重ね着もあまり見かけませんよね。


日本とタイの両親を持つことがデザインに影響していますか?

結構あると思います。2つの文化の間にいるので、ほかの人よりたくさんのものが見えたり、違った見方をしたりしているかもしれません。タイの人は私の作品を日本っぽいと感じます。でも日本の人は「タイ人の服ってこんな感じ」と言い、私を日本人とはとらえません。混ざることで、どちらの国でもないものになっていると思います。


“Siesta”をテーマとした2017 Spring / Summerコレクション プロフィール
日本人とタイ人の両親を持つ。タイで生まれ、7歳まで日本で過ごし、タイに戻り、アサンプション大学経営学部を卒業。その後、神戸芸術工科大学へ留学。自身のファッションブランドVL by VEEは、日本の芸能人にもファンが多い。
facebook:vlbyvee
Instagram:vlbyvee



次回はタイの若者に大人気のシンガーソングライターStampさんをご紹介します。お楽しみに!

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