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バンコクの空の下

【連載】バンコクの空の下vol.6 コロナ禍のはなし~日本にいました~

と暮らす読者のみなさま、サワッディー・カ!

暑い季節がやってきましたね。毎日、「ここはハワイ~♪」なんて現実逃避をしながらバンコクの日常を過ごしています。みなさまはコロナ禍のなか、いかがお過ごしですか。 去年の今頃、二人の息子と私は日本の実家におりました。今年は暖冬で、桜も各地でもう咲いているようですが、去年は3月でも思いがけず雪が降り、長男は生まれて初めての雪に大興奮でした。実家のある横浜でも珍しく数センチ積もってくれたので、雪だるまを作ることもできました。初めて作った雪だるま。今でも時々思い出しては、「また作りたいなあ。」と言っています。

幼稚園に入園した記事が掲載されたばかりなのですが、今回は、無事年少さんを修了し、日本に2か月滞在するつもりがコロナでタイに戻ってこられなくなり、結局7か月半日本で過ごし、ようやく11月下旬にバンコクの空の下に戻ってきた私たちの話をしようと思います。

タイの学校は一般的に、5月に新年度がスタートし、3月に年度末を迎えます。大学や大学付属の学校では6月にスタートすることもあります。息子の通う幼稚園は2月末に期末試験を終え、長い夏休みに入ります。そう、幼稚園生も期末試験があるのです!息子の通う私立の学校では小学生からは前期後期にそれぞれ中間・期末試験があり、幼稚園生はそれぞれ期末試験のみとなっています。試験の内容などはまた次回以降、お話しようと思います。

なにはともあれ、2020年の2月末に無事アヌバーン・ヌン(年少さん)を修了し、5月中旬までの長い夏休みを迎えた息子。待ちに待っていた日本行き!です!!完全に日本語で育ってしまった息子にとって、タイ語100パーセントの幼稚園生活はなかなか大変だったことでしょう。1年間よく頑張りました。なんと、皆勤賞でした!タイではそのことに特に注目しないようですが。。。 2020年3月1日にスワンナプーム空港からフィリピン航空で日本へ向かいました。夫をバンコクに残し、母子3人旅です。今回2回目のフィリピン航空。勝手がわかっており、なにかと安心です。機内食やシートテレビなどがあるにもかかわらず、お値段が手ごろで、とても助かります。このときのチケットは3人で往復7万円ほどでした。長男と私の二人だけで飛行機に乗っていたころはAirAsiaやScootなどのLCCを利用していましたが、次男も加わり、3人での移動となると、やはり機内サービスはあるに越したことがありません。また、フィリピン航空利用では、バンコクからマニラで飛行機を乗り換える必要があるのですが、面倒でも、ずっと機内にいるよりは、幼い子連れにはこれがいい気分転換となります。10月に利用した時には長男が3歳、次男がまだ生後2か月で、荷物も多い私たちを見かねてか、マニラ空港で飛行機を降りたら車いすが出迎えてくれました。3人で乗った車いす。スタッフの方が乗り換え手続きカウンターまで押してくれ、気恥ずかしかったですが、いい思い出です。

コロナが始まったのが2019年の12月。ですから英語やタイ語ではCovid-19と呼ばれるのが一般的ですよね。タイの夏休み前、つまり2月。義理の両親や幼稚園の先生方、ママ友たちからは日本に一時帰国することを心配されました。でもあの時は、3月末頃には終息しているだろうと楽観的に考えていました。でも、私だけではなく、まさか誰もコロナがこんなに長く続くなんて思ってもいなかったことでしょう。それが、日本に着いてからも状況は深刻になる一方で、日本では自粛自粛の日々。タイでも3月末に非常事態宣言が発令され、民間機はタイに入国できなくなりました。 春休みが延びた日本。おかげで、自粛しつつも公園に行くと誰かしら子どもが遊んでいて、4歳の息子は嬉しそうでした。でもせっかく日本に帰って来ていても、どこかに出かけることはなかなかできず、日本にいた7か月半の間に公共の乗り物に乗ったのは数えるほどでした。実家にいるか、徒歩3分の私の祖父母の家へ行くか、近所の公園へ行くか。。。本当に、毎日そんな感じでした。それでもタイでは味わえない寒さ、雪遊び、春の暖かさ、いちごの甘さを堪能し、つくし採りに興じているうちに月日は流れ、あっという間にタイに戻る予定の5月になりましたが、世界の、飛行機の状況は一向に変わっていませんでした。むしろ、深刻さは増す一方のようでした。

4月末に夫も日本に来る予定で飛行機のチケットを予約していたのですが、欠航。私たちのバンコクに戻る便も欠航。いつものようにインターネットで「格安航空券」を検索し、旅行代理店を通して購入したチケットでした。代理店に連絡すると航空会社に連絡してくださいと言われ、航空会社に連絡すると代理店に連絡してくださいと言われ、何度も何度もたらい回しにされて、結局2021年3月末現在もまだ返金も、なにもされていません。 日本に避暑に来たのに、とうとう日本で夏を迎えてしまいました。セミが元気に鳴いています。自粛疲れもあり、自粛慣れもあり。幼い次男と大人はまだいいのですが、友だちと遊びまわりたい盛りの長男はかわいそうでした。家の中で大人に囲まれていてはなかなかエネルギーを発散できず、持て余していました。コロナ禍でも日本ではゴールデンウィーク明けから始まった学校が多く、タイでも7月から幼稚園が始まっています。公園へ行ってもいるのは小さい子ばかり。。。春から夏にかけていろいろな昆虫に出会い、ひいおばあちゃんに買ってもらった分厚い昆虫図鑑を愛読していた息子ですが、やっぱり幼稚園に行きたい!私も行かせたい!! そこで7月中旬、区役所に相談に行ってみました。すると、まず、保育園への一時預かりを提案され、8月いっぴからは保育園に入園できることになりました!タイにいつ戻れるかわからないという状況を理解してくださったようです。久しぶりの同世代の子どもの世界。早起きして、登園してという規則正しい毎日。友だちができ、メリハリもでき、相談しに行って本当によかったなあと思いました。タイに戻れなくなり、飛行機のチケット代も無駄になってしまったけれど、コロナのおかげで、思いがけず日本の保育園を体験することができました。思っていた通り、日本の保育園では材料も書いてある1か月分の給食の献立表を毎月いただくことができました(前回の記事を参照してください)。保育園の玄関には毎日サンプルまで置いてあります!とても健康的でおいしそうでした。 7月は私たちにとって変化の月でした。長男は保育園へ通えることになり、次男は1歳の誕生日を迎えました。まさか日本で1歳を迎えることになるとは思ってもいませんでしたが。また、タイ民間航空局(CAAT)の空路による入国禁止措置が入国制限措置に変わり、タイ人およびタイ人の家族であれば外国人でも入国できることになりました。禁止が制限に変わったことが発表されたのは6月30日だったのですが、私たちがそれに気がついたのは折しも長男の保育園入園が決まった日でした。せっかく入園できることになったし、タイに戻るにはさまざまな書類、手続きが必要だし、費用もかかるし。。。ということで、すぐにはタイに戻らないけれど、このとき、ようやく戻れる兆しが見えました。

でも正直、日本にいる間、タイに戻りたかったかというとそうでもなくて、長男は保育園生活を楽しみ、私は久しぶりに日本に落ち着いていられることが嬉しく、次男も日本の生活にすっかり馴染んでいました。夫には可哀そうですが、このままずっと日本にいられたらなあと考えたりもしました。

9月には、タイ人の家族でなくても、ビザがあれば日本人がタイに入国できることになりました。書類、手続きはやはり多く、飛行機のチケットさえあれば気軽に行き来できていたころが嘘のようです。14日間のホテル隔離も必要で、ほかの国に比べ、タイは外国から人を受け入れることにより厳しいようでした。私たちは個人なので、隔離されるホテル代もすべて自分で払わなければなりません。私たちの場合3人分なのでかなりの金額になります。タイ人であれば、無料で国が用意した施設に隔離されることもできるのですが、息子たちがタイ国籍であっても私が外国人なので、私たちの選択肢は自腹でホテルしかありませんでした。自宅隔離ができるようにならないかなあ、隔離期間が短くならないかなあと期待してタイ王国大使館のウェブサイトをチェックするのですが、毎回変更はありませんでした。 ここまで、駆け足で私たちの日本での様子などをお伝えしてきました。こうして振り返ってみると、バンコクでの日常と日本での日常、やっぱり違うなあとひしひしと感じます。

次回はどのように手続きを踏み、書類を揃え、タイに戻ってきたのか。そして、14日間のホテル隔離をどのように過ごしたのかを具体的にお伝えできたらなと思います。どうぞまた、お付き合いください。

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