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特集

特集「バンコク建築案内」③おしゃれなリノベーション建築を見に行こう!

3年前にオープンしたThe Jam Factoryをきっかけに、バンコクでもリノベーション建築がトレンドになりました。古い建物を取り壊すのではなく、用途変更して、建物の個性を生かしながら再生するコンバージョン事例も増えています。2017年にオープンした注目のスポットをご紹介します!

Lhong1919

1850年に建造され、167年もの年月を経た船着き場を再生、新たな観光スポットが誕生しました。チャオプラヤー川に面し、もともとは中国との交易の拠点だった場所です。入管管理局や荷下ろしの倉庫、住居だった建物群を改装し、カフェやレストラン、雑貨屋などが軒を連ねます。11月3日のオープンとともにトレンドに敏感な若者たちの間で話題のスポットに。塗壁の下に埋もれていた壁画(ベンジャロン焼きと同じ5色で描かれている)の修復など、工事は現在も継続中です。
Lhong1919
TEL:091-187-1919
営業時間:8:00-22:00
休み:なし
住所:248 Chiang Mai Rd.

YELO House

センセープ運河に面する築50年の倉庫を改装し、2017年8月に完成しました。床面積480㎡、天井高7mの空間に、ギャラリー、カフェ、ショップなどが同居し、アーティストを招いてのワークショップも開催しています。建築を手掛けたのは、モダニズム建築の巨匠リチャード・マイヤーの元で学んだサラヤウェート・プラサートウィタヤーガーン。床や壁の黄色いカラーリングを残し、名前の由来に。建物側面は手を入れず、グラフィティに埋め尽くされた周囲の景観とうまく調和させています。
YELO House
TEL:089-777-2322
営業時間:11:00-20:00
休み:月
住所:20/2 Soi Kasemsan 1, Rama 1 Rd.

TCDC

2017年5月、エンポリアムにあったTCDC(Thailand Creative and Design Center)が旧中央郵便局の建物に移転しました。築70年を超える重厚なファサードはそのままに、内装を刷新しました。誰でも入れるギャラリー、カフェ、ミュージアムショップのほか、会員制のライブラリー(1dayパス100B)などもあります。手掛けたのは②これから注目のタイの建築家たちで紹介したDepartment of ARCHITECTURE。ヂャルンクルンエリアがクリエイティブな発信地としてさらに活性化することが期待されています。
TCDC
TEL:02-105-7400
営業時間:10:30-21:00
休み:月
住所:1160 Charoenkrung Rd.

​​Bangkok Publishing Residence

半世紀前から印刷所(Bangkok Publishing House)として使われていたビルを3代目オーナーがホテルに改装し、2017年5月にオープンしました。インダストリアルな雰囲気を残しつつ、クラシックな家具がマッチする落ち着いた空間に生まれ変わりました。デザインはタイ人建築家2人によるもの。客室は8部屋のみのこぢんまりとしたホテルながら、館内にミュージアムを併設し、昔の印刷機やBangkok Magazineなど古い雑誌、ホテルが位置するラ​ー​ンルワンエリアについての展示がされています。
​​Bangkok Publishing Residence
TEL:02-282-0288
住所:31-33-35-37-37/1 Lan Luang Rd.


[番外編]てくてくアンテナ

フリコピ創刊当初の人気連載コラムが帰ってきました!東京在住の建築家、滝口さんが6年ぶりに街を歩いて発見したバンコクの街のバンコクらしさとは?


乱立するカーテンウォールのビルディングを縫うように走るハイウェイとBTS。BTSの各駅から直結する超巨大ショッピングモール。毎年の洪水に悩む街に作られた地下鉄路線。有名建築家による国際空港の新設。その新空港と市街地を結ぶ高速鉄道の開通。バンコクは21世紀になって、先進諸国の各都市に見劣りしない大都市に成長した。当然都市の成長に伴って立ち並ぶ建物は、世界中のどの都市にあってもおかしくない現代的で先鋭的な建築であり、新しいタイらしさの象徴としてランドマークになっていくのだと思う。

しかしバンコクの日常は、私達の知っている大都市のそれとは少し違う。高層ビルの足下に連なった屋台でランチを楽しむOLや、スーツ姿で運河のボートバスを利用するサラリーマン、渋滞の隙間を縫うように走るバイクタクシーや、行き先と価格を交渉して乗車するトゥクトゥクなど、昔からあるバンコクならではの風景はしっかりそこにあり続けている。高密度かつ無計画に完成していた街の上に、新しい都市計画というレイヤーを重ねて出来上がったアジア的都市の代表ともいえるこのギャップこそが、大都市バンコクの現在の姿なのではないだろうか。

少しずつ減少しつつあるという露店や屋台などは、バンコクが都市として発展すればするほど、そのノスタルジックな雰囲気が都市の魅力を際立たせる要素として、欠くことのできない存在になりつつある。この露店や屋台を利便性の高い小さな建築ととらえてみてはどうだろう。毎日組立てては解体を繰り返す露店や、どこからともなく移動してきて商売を始める屋台は、最もポテンシャルの高い時間にそのエリアに適した商材で勝負する。電源は近くの商店などから借り、必要最低限の在庫と共に開店する。そして洪水が来るなら休業すれば被害はない。

これらの小さな建築たちが、都市の風景を作り出すのにどれほど貢献しているのかということを考えずにはいられない。仮に屋台の無いバンコクを想像してみれば、その事実を疑う人はいないだろう。都市を形作る要素のひとつとして建築を考える時、誰がデザインしたのかもわからないこの小さな集合体のエネルギーは計り知れない。今後も発展を続けるこの街の片隅で、露店や屋台といった建築的な構造物がバンコクらしさを背負った街の代表として、人々の生活のすぐ近くに居続けて欲しいと願っている。

A7205740 滝口 聡司
建築家、プロデューサー。設計事務所アパートメント代表。プロダクトブランド「十布(テンプ)」ディレクター。明治大学兼任講師。2012年よりmeets project in Asiaを主催し、日本のクリエイターとともにタイでのイベントを企画。来年の再始動に向けて準備中!
http://apartment.gr.jp

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