バンコク暮らしに役立つ!
カフェ、ランチ、雑貨、美容院、生活情報満載

特集バックナンバー

緑と暮らす

年々コンクリートジャングル化が加速するバンコクに暮らしていると、“緑不足”を感じることはありませんか?

時間や季節によって表情を変える緑は、空間に瑞々しい潤いを与えてくれる存在。部屋の中に1鉢取り入れるだけで、インテリアも気分もパッと変えてくれます。

まずは、日々の生活に緑を上手に取り入れている3人にお話を伺いました。

Oneday Wallflowers × NANA Coffee Roaster

中華街の一角、ヒップなお店が軒を連ねるソイ・ナーナーで、今タイ人の注目を集めているのがこちら。花屋「Oneday Wallflowers」の店内に同居する形で、スペシャルティーコーヒー専門カフェ「NANA Coffee Roaster」がオープンしました。花屋のオーナーであるラックさんが「花と木とともに生活したい」と、長年かけて作り上げてきたこだわりの屋上庭園もカフェの一部として開放しています。小さい頃から植物が大好きで、毎週のようにチャトチャック植木市に通っているというラックさん。数ある植物の中でもヘンテコな風貌の品種に心を奪われると言い、ユーフォルビアをはじめ、とても小さな葉を付けるものや、灰色の葉を纏うものなど、個性的な植物を集めているのだそう。「人と同じで植物もみなそれぞれ個性があります。かわいいなと思う子もいれば普通の子も。こんな子には他では出会えないだろうなと思うと連れて帰りたくなります」(ラックさん)。植物の世話は他の人に任せられないので、旅行にはほとんど出掛けないというラックさん。愛情がたっぷりと注がれた植物の楽園で、世界中から選りすぐったコーヒーを片手にゆっくりとした時間が過ごせますよ。

ルーフトップに設えたガーデンには、ハーブ類から多肉植物まで多様な植物で溢れ、都心の真ん中にいることを忘れてしまいそう


トップライトから光が差し込む店内。植物に合わせてインテリアを少しずつ変えながら“植物と一緒に成長する場所”を作るのが理想だそう


店頭のトックリラン(写真左手の根元が丸い木)は樹齢30年超で、ここまで大きいものは珍しいのだとか。購入時のお値段4万バーツ!


ホームメイドのスイーツも人気。黒ビールを隠し味に使ったダークビアケーキ(180B)


ローズネモネードとライチが華やかに香る、月替わりのシグネチャードリンク(250B)


Oneday Wallflowers × NANA Coffee Roaster
TEL:094-661-7997
住所:31-33, Soi Nana, Pom Prap
営業時間:11:00-19:00(カフェ), 10:00-20:00(花屋)
休み:無休, カフェは水


The Attic Diary Cafe

MRTパープルラインのバーンソーン駅から、国鉄の線路沿いに歩くこと15分。緑に覆われた外観が目を引く北欧スタイルの建築が現れます。招き入れてくれたのは、ここに暮らすプさん。部屋の中央には、吹き抜けになった2階の天井まで届く背の高さのカエデの木が配され、ヴィンテージ家具と調和した濃淡さまざまなグリーンが室内を彩っています。昔から小さな草木が好きで、散歩中にいいなと思う植物を見つけたら、持ち帰って育てることもあるというプさん。料理で余ったミントやジルをIKEAやチャトチャック市場で買った器に水を張って無造作に差したり、室内にはさりげないインテリアのアイデアが溢れています。プさんが自宅を開放して料理をふるまう“シェフズテーブル”を始めたのは、昨年6月のこと。祖母と母が王室料理人だったそうで、2人から手ほどきを受けたプさんの料理もファンを少しずつ増やしています。この日頂いたのは、ナマズのピリ辛炒めなど全4品。特製レシピによるトムヤムスープは、酸味と辛味のベストバランスを見出したという自信作。気持ちの良い緑に囲まれた空間で、じっくりと味わってみてください。

「お気に入りの緑に囲まれていると心から寛げる」と言うプさん。狭いスペースの活かし方は日本のインテリアを参考にしているそうです。


この日のメニューは、ナマズのピリ辛炒め、キャベツのナンプラー炒め、豚肉入りの卵焼き、トムヤムスープ。全部で1,050B。全30種類のメニューが用意されています。


通りに面した側は全面ガラス張りに仕上げてあり、室内にたっぷりと光を取り込む設計になっています。植物のことを考えてデザインされています。


インテリアスタイリストでもあるプさん。卓上にはグリーンとともに、タイ野菜も並べてインテリアにしています。


店名のAtticは“屋根裏”という意味。こだわりが詰まった秘密基地のような自宅です。


The Attic Diary Cafe
TEL:081-655-5344
住所:30/99 Krung Thep-Nonthaburi Rd.
営業時間:11:00-22:00
休み:火
※シェフズテーブルはLINEにて要事前予約 @Handsomegasolinecafe


Little Tree Garden Cafe

去る1月21日、バンコクの西隣、ナコーンパトム県の庭園カフェを会場に、ハンドクラフトを集めた「リトルツリー・マーケット」が開かれました。トンローから車で1時間半の郊外という立地にも関わらず、多くのバンコクっ子たちで溢れかえるほどの人気マーケットは今回で11回目。主催しているのは、ガーデンデザイナーのウィットさんです。父親が蘭園を経営しており、幼少から植物とともに育ちました。イギリスでの経験を元に、タイで英国庭園スタイルを広めた第一人者とも言われ、「everyday with plants」をはじめ計4冊の著書を出版しています。2.4ヘクタールもの広大な敷地の中には、ウィットさんの自宅のほか、レストランや植物農園が点在しています。レストランでは、農園で育てたエディブルフラワーやハーブを多用したタイの家庭料理が楽しめます。ガーデニングのプロでもあるウィットさんに、マンションで初心者でも育てられる植物を伺ったところ、アンスリウム(フラミンゴフラワーとも呼ばれピンクの花が咲く)、フィロデンドロン、サンセベリアをおすすめしてくれました。素敵なガーデンを訪れてインスピレーションを得たら、ぜひ自宅にもグリーンを取り入れてみて。

庭園内にある多肉植物を集めたスペース。「緑に囲まれると、自然が発するさまざまな音が聞こえてきます」とウィットさん。耳を澄ませてみて。


1月21日に開催されたリトルツリー・マーケットには、数多くのお店が立ち並びました。次回開催は8月を予定しています。


Whispering Landと名付けられた庭園には、大きなモンキーポッドの木を囲むようにサボテン園や花畑が広がります(イベント時のみ入場可)。


桃色のアサヒカズラと紫色のバタフライピーが添えられたミヤン・ドークマイ(150B)


焼き豚と花のサラダ、ヤム・ムーヤーン・ドークマイ(180B)


アンティーク雑貨とグリーンが調和したグラスハウス風のダイニングルーム


Little Tree Garden Cafe
TEL:081-824-4119
住所:Soi Thetsaban 13, Om Yai, Sam Phran
営業時間:9:00-18:00
休み:なし


お気に入りの緑を探しにマーケットへ行こう!

年中温かい日差しが降り注ぐバンコクでは、植物がグングン育ち、お手入れが簡単な植物の種類も豊富です。しかも、価格も日本に比べて手頃なので、気軽にガーデニングが始められますよ。さあ、お気に入りを見つけに、マーケットへ出掛けてみましょう!


チャトチャック植木市

毎週火・水・木曜にチャトチャック・マーケット内で開かれる植木市。MRTガンペーンペット駅を出ると、通路の両脇に植木屋が立ち並び、通りに沿ってぐるっと一周歩いて見て回れるようになっています。ここには、10Bの鉢植えサボテンからドリアンの木まで、ありとあらゆる種類の植物が一堂に集合します。Oneday Wallflowersのオーナーさん曰く、良い植物に出合うには火曜夜に訪れるのがおすすめだそう。土や肥料、植木鉢など一通りのものが揃うので、ガーデニングを始めてみたいと思い立ったら、まずここを訪れてみて。ブルーベリーやレモンなどフルーツの苗木も見つかるので、家庭菜園も始められます。

チャトチャック植木市
住所:587/10, Kamphaeng Phet 2 Rd.
営業時間:火13:00-24:00頃, 水・木9:00-18:00頃
休み:金〜月


トンブリー市場

トンローから車で約1時間のところにあるトンブリー市場(別名サナームルアン2)。チャトチャック植木市に比べるとお店の数は少ないですが、こちらは常設市場で毎日植木を販売しています。瑞々しい緑を眺めながら散策すれば、気分もリフレッシュできますよ。Little Tree Garden Cafeの帰り道に立ち寄るのがおすすめです。

トンブリー市場
住所:195/1 Liap Khlong Thawi Watthana Rd.
営業時間:9:00-17:00
休み:なし


マーケットで出合ったGREENS

・雑貨感覚で飾れるエアプランツ 不思議な見た目のチランジア・プセウドベイレイ。針金で吊るしたり、ガラス瓶に入れたり、ホーローの器に入れてもかわいい!土不要なのでインテリアの幅が広がりますよ。

チランジアはパイナップル科の植物。このチランジア・ストリクタはピンクの花を咲かせます。2~3日に1回、霧吹きでシュシュッと水やりすればOKです。


・お手入れラクチン多肉植物 サボテンと並んで人気の多肉植物。こちらは南アフリカ原産で、星形の花が咲くスタペリアという種類です。日光が当たる場所に置いて、1週間に1回水やりをしてください。

部屋に置くと空気清浄効果もあると言われているサンスベリア。しっかりと日光が当たる場所を好みます。土が乾ききってから水を少量あげてください。


・香りも楽しめる色がきれいな花 プアンマーライ(花数珠)にも使われるセンニチコウはドライフラワーにも向いています。日光がよく当たる場所に置いて、水やりは1週間に1回でOKです。

カラフルで香りのよい花を付けるヒヤシンス。咲き終わった花と茎を摘み取れば、また芽が出て花を咲かせます。風通しが良い場所に置いてください。


・トロピカルな観葉植物 土不要のハンギングプランツ、ディスキディアは、木に着生して空気中の水分を吸収しながら成長します。直射日光は避けて、週に2~3回水やりをしてください。

パイナップル科の植物の中で最大級の大きさを誇るアルカンタレア・インペリアリス。こちらは高さ80センチほどで2,500B。水やりは週1~2回を目安にしてください。


・苔を愛でよう テラリウム 市場の中には、テラリウム用の苔や砂、デコレーション用品などの販売店もあります。ガラス瓶の中に思い思いの小さな森をつくるのも楽しそう!

お・ま・け

リヤカーの植木屋さんを見かけたことありませんか?これぞタイスタイル!


さて、いたがでしたでしたでしょうか?緑があるだけで、心が落ち着いて、なんだか幸せな気分になれますよね。
皆さんも素敵な緑を探しにお出かけしてみてください☆

CURRENT PROMOTIONS

SEE MORE

RECOMMEND

と暮らす 15号 2021年4月15日発行

BLOG CATEGORY

POPULAR POSTS