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ワキサカコウジ

ワキサカコウジのなりゆき観光コラム「こんつわタイランド」第2回

世界的にLGBT(新しい韓流アイドルとかではないよ)に対する理解が広まりつつある昨今。ここタイでも観光庁がLGBT向けの観光誘致を進めていると聞きます。街中では男子学生同士の手つなぎや、女装の方も色んな場所で見かけますし、むしろ日本より寛容な気がしますね。さて。そんな時代の流れと関係があるのでしょうか(強引な展開)、最近バンコクでは、とあるレストランが話題だと聞いたのです。それはマッチョなゲイ店員さんが踊りまくる、貝の専門店。

……うーむ、簡単な言葉の組み合わせなのに、よく意味が分からない事ってあるんですね。 

目指すはバンコクの中心から車で30分ほどにある「フアムム・ナイトマーケット」。タクシーの運転手さんには「フアムム」というより「フムム」と困った感じのほうが伝わるようです。で、このマーケット内にその話題のレストラン「サターニー・ミー・ホイ」がありました。直訳すれば「貝のある駅」。僕は駅に貝がなくてもべつにいい派ですが、目的のお店は遠目からでもすぐに分かります。流れるダンスミュージック。歓声。そして何よりマッチョな男子店員達が、半裸でブラジャーをつけているからです。ガチムチの胸筋にブラジャーはなんともミスマッチ!たまたま入った寿司屋の職人さんが、全員ギニア人だった感じといえば伝わるでしょうか。伝わらないでしょうね。一貫。二貫。サンコン。

 お店は噂通りの人気でほぼ満席でしたが、なんとか座を確保。貝の盛り合わせを注文し、店員さんを眺め ていたら、突然音楽のテンポが変わりました。どうやらダンスタイムが始まったようです。しなを作りながら店内を練り歩き、くねくねと腰を振って踊りまくるセクシーマッチョ達。フォーッ!的な奇声を発したかと思うと、動画撮影中のお客さんからスマホをとりあげ、自分の股間に向けたりもしています。大事な旅の思い出が股間のアップで上書きされるなんて素敵ですよね。

知らない村の珍奇なお祭りに迷い込んでしまったような感覚を覚え、なぜか頭に浮かんできたのは小学生の頃に逃がしてしまったペットのインコ。そう、網戸に空いた穴から逃げる時、腰をくねくねして奇声を発していたもんね。などとそんな事を思っていると、音楽が突然ブツッと終わり、セクシーマッチョ達が無音の中でくねくねし続けます。なんだこの変な間……と思いきや再び音量がマックスで次の曲。よく見たら音源がまさかのYouTube。動画を切り替える間だったのかよ、つって。最後は一列に整列してバブル時代のお立ち台を彷彿とさせるダンス。終了後、パフォーマーから店員さんに戻った汗だくのセクシーマッチョ達。貝をたんまり運んで来てウィンクをしてくれましたが、なんだかもうお腹いっぱい。セクシーに貝をしゃぶるどころではなかったのでございます。
サービス精神旺盛で、カメラを向ければ 汗びちょびちょでくっついてくれるのです。


wakki_face ワキサカコウジ
イラストレーター

武蔵野美術大学卒業後、イラストレーターとなり、雑誌や広告を中心に挿絵を提供。 『週刊文春』での連載は10年に及んだ。 『an・an』でのエッセイ連載をきっかけに執筆活動も行う。 毎年七夕に見つけた面白い短冊を、ブログやインスタで紹介する「短冊チェック」という活動もしている。
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