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8人の連載

8人の“私が好きなタイの田舎町”

目次

1. 古川節子さん
2. mamiさん
3. 福冨渉さん
4. 葛城杏子さん
5. ウィッタモン・ニワッティチャイさん
6. 高沢利典さん
7. kinnoさん
8. 池尾優さん

シーサッチャナライへ里帰り


古川節子
チェンマイ在住20 年。現地発行の情報誌ライター。著書にガイドブック『古都チェンマイのとっておき』

   遺跡で有名なシーサッチャナライにある、ハッシアオという小さな田舎町は、チェンマイに住む友人が里帰りをする時にたまに一緒についていく、私にとってのタイの田舎だ。初めて行ったのは1997年だったが、今行ってもこれといった目立つ変化もなく、昔と変わらないのんびりした時間が流れていてほっとする。観光するなら、スコータイから行くのが便利。世界遺産の遺跡公園やサンカローク焼き、ハッシアオの象に乗る得度式が見どころ。 お菓子屋のおばあちゃん、元気かな

100年以上も続く塩農家を訪ねる旅


mami
2019 年よりバンコク在住の編集者。食とライフスタイル系媒体を中心に執筆中
dii-bangkok.com

   スーパーで見かけた、のどかな塩田とおばあちゃんのイラストが描かれた「塩」のパッケージ。その風景に心惹かれ調べてみると、サムットサコーンの伝統的な塩作りの様子だと判明。タイ 湾沿岸のこの地域では、塩田に海水を引き込み、天日製塩法で塩の生産が行われているそう。乾季には、塩を円錐の山状に積み上げて水切りをするため、辺り一帯が「塩」の銀世界に変わ る。ずっと変わらずにいてほしい、タイの原風景を感じる場所だ。 手際よく山を作る塩農家の女性たち

あたりまえに穏やかな紛争地域の日常


福冨渉
訳書にプラープダー・ユン『新しい目の旅立ち』など。タイのおいしいコーヒー豆を探し求めている
Twitter : @sh0f

   バンコクの知人に「危険だからやめておきなよ」と言われた深南部パッタニー。自分には先入観も偏見もないと思っていたが、現地に住む友人の「自分たちはふつうに暮らしてるんだよ」 のことばが心に刺さった。案内役を買って出てくれた大学生の駆るバイクに乗って、軍の検問を越え、たどり着いた白砂のビーチ。人影はほとんどなく、学校帰りの生徒たちがヒジャブをつけたまま水遊びをしていた。この「日常」をまた訪ねたい。 パッタニー県、タロカーポー・ビーチ

何度も通った田舎町メーホーンソン・パーイ


葛城杏子
もうすぐ在タイ16年の本誌デザイナー。バンコクで5年間暮らし、その後チェンマイへ。好きなものは、息子

   初めてパーイを訪れたのは、まだ大学生の頃で、チェンマイで出会った旅行者に「長閑でごはんが美味しい町がある」と聞いたのがきっかけだった。町中を流れるパーイ川には簡素な竹の橋がかかっていた。大雨で川が氾濫すればあっという間に流されて、川の水が落ち着くと、またあっという間に橋がかかった。「いつもの事よ」と動じない村人をちょっとカッコいいと思った。今やすっかり人気の観光地になったけれど、のんびりとして自由な雰囲気は健在だ。 竹橋と一緒に私のカメラも流されました…

いつか必ずもう一度訪れたい場所


ウィッタモン・ニワッティチャイ
リソグラフ印刷スタジオWitti の共同創業者、大学講師、イラストレーターなど幅広い顔を持つ
www.wittamon.com

   2016年にローイエット県ガセートウィサイ郡のグーガシンという絹織物の村で働いたことがあります。そこはイサーン地方の古い遺跡がある小さな集落です。村人の家に1週間ホーム ステイし、トラクターに乗って田んぼを走ったり、ソムタム(世界一美味しかった!)を食べ、無農薬栽培の甘くてシャキシャキのトゥアファクヤーオの新芽も頂きました。そして織子たちが生み出す獅子や蝶の織柄から、感性豊かな手仕事を学びました。 村人の笑顔と優しさが忘れられません

山岳民族としての誇り


高沢利典
ロフティバンブー代表。チュラロンコン大学大学院東南アジア研究科を卒業後、2007年ロフティバンブーをカオサン通りにオープン

   ランプーン県のホアイトム、ここに住むのは皆カレン族です。カレンシルバーの故郷としても有名で、町を歩くと、あちこちからトンカントンカンとシルバーアクセサリーを手作りしてい る音が聞こえてきます。初めて訪れたのは14年前。皆さん温かく迎えてくれました。あの頃小さかったベルちゃんも大きくなって、両親を助けています。先日たくさんのラムヤイがお店に 届けられました。彼らの平和な生活がいつまでも続くといいなぁ。 ホアイトムのベルさん

地元ならではの味に出会うためわざわざ立ち寄る田舎町


kinno
「と暮らす」の中の人。 水着に日焼け止めで泳 ぐと写真映えするけど、 そろそろラッシュガードを着ようと思う

   十数年かけてタイの島はほぼ全て行った。そんな島巡りの楽しみの一つが島へ渡るために立ち寄る漁港近くの田舎町。タオ島に渡るために立ち寄ったチュンポーンの町では、新鮮な魚介料 理がずらりと並んだ市場に出会えた。リぺ島近くのサトゥーンの町では南タイ料理が辛すぎて、ほぼ白飯しか食べられなかったことも(笑)。残念ながら、島に渡ってしまうと観光客向け料理しかない。美味しい料理を食べたいなら、ぜひ漁港近くの田舎町に立ち寄って。 島には美味しいご飯はないが綺麗な海がある!

水上でゆっくり流れる暮らし


池尾優
2006〜2009年バンコク 在住。TRANSIT副編集 長を経て、京都で編集 者・ライターとして活動中
www.yuikeo.com

   仕事で行き詰まった時の週末には、タリンチャン水上マーケットが現実逃避先になった。今は無き伊勢丹前からバスに揺られること40分。水上マーケットの中でもローカル度が高く、2 時間のボートツアーでは、水上で暮らす市民の暮らしがありありと垣間見られる。屋台も商店も、普段の移動も船。水遊びする子どもに、船上でやり取りする大人達。水上をゆっくり進む 船と時間に身を任せれば、帰る頃にはこわばっていた頭が解けている。 日用品のお買い物も船型の商店で

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