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人気育児本出版を手掛けるスパラック・アントナーさんにインタビュー

日本の育児本をタイ語に翻訳、若いタイ人お母さんから絶大な支持を得る育児本出版社の代表スパラック女史に起業の経緯、タイ人の育児に対する考え方の変化を伺いました。

スパラック・アントンナー
製本工場を営む両親の元に生まれる。幼少からさまざまな本に触れることのできる環境で育ち、チュラロンコーン大学の日本語学科卒業。日本航空のCAを経て親族が経営する印刷所でマーケティングを担当した後、妊娠を機に退社。1人目の妊娠中にサンドクロック出版を立ち上げる。

空港で何気なく買った本が転機に

もともと読書が好きで、これまでたくさんの本を読んできたというスパラックさん。妊娠を機にそれまで勤めていた会社を退社し、それと同時にそんなに大きくなくて良いから自分で事業をはじめたいなと漠然と考えていたそうです。そんな時、飛行機に乗る前に偶然手に取った英語の本『FrenchChildrenDon’tThrowFood/パメラ・ドラッカーマン著』に書かれているフランススタイルの子育てに感銘を受けます。
「タイ人のお母さんが少し大きくなった子どもにスプーンでご飯を掬って食べさせている所を見たことがありませんか?タイでは母親や祖母が自分を犠牲にして子どもに尽くすのが当たり前。なんでもかんでも面倒をみるので、子どもは自分で何もできなくなり王様のようになってしまいます」。自分や妹の育てられ方に違和感を感じていた彼女はこの本をタイの人たちにも知ってほしいと考え、出版社に連絡を入れますが、返事は来ませんでした。

一冊目がブームにも乗って大ヒット

そんな時、立ち寄った日系書店で目にした日本の育児書を読んで驚きます。「何度も言わせないで!や、失敗しないで!など子どもに対してこういう言い方をしない方が良いと言う、タイではまだ一般的ではないことが書かれていました」。出版元に連絡を入れるとすんなりと著作権の話がまとまり、タイで翻訳本の出版が決まります。その記念すべき一冊目は『ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66/曽田照子著』でした。 一冊目に翻訳出版した『プートガップルークスタイルクンメーイープン(ママ、言わないで!)』

折しも、新しい子育て方法がネットや雑誌の特集などで取り上げられ、皆の関心を集め 出していた時期だということも重なり、かわいいイラスト入りでわかりやすく実例と共に紹 介した『ママ、言わないで!』の翻訳本は大ヒット。若いタイ人にとって伝統的なタイの育児方 法を見直す機会となりました。

これまでの4年間で28冊の翻訳本を出版してきたスパラックさん。「叱り方、安眠法、イタズラについてなど、読者であるお母さんたちにこの本は絶対役に立つ!と思える本しか訳しません。もちろん私も大変助かっています」。日本の育児本から学んだ知識は彼女と娘との関係、母との関係、そして自分との向き合い方を考える良い機会になったそうです。本が好きで本に関わってきた彼女の人生。これからもタイ人お母さんたちに大きな影響を与え続けて行くことでしょう。
「この本のおかげで子どもも私自身もぐっすり眠れた」という。落書きの残る思い出の一冊


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