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ワキサカコウジ

ワキサカコウジのなりゆき観光コラム「こんつわタイランド」第10回

 残暑が続く中、冷感マスクなるものを付けて東京でおとなしく過ごしております。思えば旅行もせず、海も花火も見なかった夏は人生で初めてかもしれません。あぁ去年の今頃は、タイの美しいビーチにいたのにな。またあの島に行けるといいな…というワケで今回は「ラン島」のお話。バンコクから日帰りも可能なのに、透明度の高い海が人気の島です。年に一度は綺麗な海に足を入れた写真を撮らねばならない女子にも嬉しいですよね。

 さて、この日は朝8時にエカマイからバスでパタヤに向けて出発。そこからフェリーに乗りかえて、お昼前にはラン島に到着しました。初めての訪問でしたが、評判通りの美しい海。桟橋から少し歩けば、すぐにビーチなのも嬉しいですね。海にはカラフルな熱帯魚、砂浜には金のネックレスを付けた中国人がたくさんいて、目に入る情報量が多めです。早く海に入りたいところですが、島にはビーチが7つもあるので、まずはレンタルバイクで島内を巡りましょう。ちなみに、このレンタルのシステムが中々アバウトで、並んだバイクの前に座っているおじさん(槇原敬之似)にパスポートを預けるだけなのです。え?パスポートって、どんなときもどんなときも僕が僕らしく帰国するために必要でしたよね。路上にいる半ズボンのおじさんに預けていいのかこれ。適当に胸ポケットに入れたし。「もし戻った時にいなかったら電話して」と連絡先を渡されましたが、むしろ「いないこともあんのかよ」というドキドキ感が増したよね。恋かな。

 で、いざ出発。ほぼ20年振りに運転するバイクでブーン…わゎ、なにこれ…超気持ちいい!今ならアテネ五輪の北島康介さんと気が合いそう。頬に感じる南国の風、透明な海、雲ひとつない空。青春かよ!…あぁ確か高校生の頃、こんな風にバイクで湘南の海へ行ったなぁ。一緒に行った友達の白い水着が、水に濡れたら信じられないほどスケスケになり、腹がちぎれるほど笑った記憶が蘇ります。顔を真っ赤にして股間をタオルで隠し、急に温泉客みたいになった彼は、元気にしているだろうか。髪の毛のほうはスケてませんか。などと淡い思い出に浸りながら、一時間ほど島内を散策し、人の少ない砂浜を見つけて休憩タイム。軽く泳いだり、ビーチチェアでトロピカルジュースを飲んだり。うむ、これは控えめに言って最高…という時、近くにいた日本人らしき中年男性に話しかけられたのです。「さっきね、海の中で足の裏をパックリ切っちゃったんだけど、見ます?」つって。…え?なんで?どんな感覚なんチミ。この場は愛想笑いで切り抜けて、そそくさと退散。青春な気分が萎えたままバイクを返しにいくと、パスポートを預けたおじさんがニコニコと待っていたので、少し元気が戻ったのでありました。

なんならバイクに乗る為だけにまた行きたい。後ろに乗ってもいいぜ?4649!


wakki_face ワキサカコウジ
イラストレーター

武蔵野美術大学卒業後、イラストレーターとなり、雑誌や広告を中心に挿絵を提供。『週刊文春』での連載は10 年に及んだ。『an・an』でのエッセイ連載をきっかけに執筆活動も行う。毎年七夕に見つけた面白い短冊を、ブログやインスタで紹介する「短冊チェック」という活動もしている。
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