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ワキサカコウジ

ワキサカコウジのなりゆき観光コラム「こんつわタイランド」第5回

大人になって苦手になったもの、それは「虫」です。小さい頃はむしろ大好きで、バッタやクワガタなどを飼っていたんですけどね。なんなら公園のダンゴムシを集めて、母にサプライズでプレゼントした事だってあるのです。「ママ〜おててだして」つって。当時はなぜ母が悲鳴をあげるのか分からず、情緒不安定なのかと思いました が、今の僕ならもっと悲鳴をあげるでしょうね。もはや素手で虫を触る事すら嫌だからです。ましてやそれを「食べる」なんて僕には想像もつきませんが、なんと最近では「昆虫食」が良質なタンパク源として世界的な注目を浴びていると聞きます。食糧難の際の救世主にもなり得るとも。考えてみればここタイでも(特に東北地方で)昆虫食は盛んですよね。う〜む。今までイナゴの佃煮すら避けてきたけれど、人類の未来に備えるためにも(ネタになりそうだから)一度試してみようかしらん。

……というワケでやってきたのはバンコク郊外の「チャンチュイ・クリエイティブスペース」。アートな雰囲気のお店やオブジェが建ち並ぶナイトマーケットです。ここに評判の良い虫料理レストラン「Insects in the Backyard」があるのです。直訳すると裏庭の昆虫

 ……日常ですと、そんなものを食べる方とは絶縁しておきたいところですよね。 お店の壁には親切にも巨大なバッタの足のオブジェがありました。内装もレトロで高級感があって、とてもいい感じ。テーブルに案内され、早速メニューを開きます。わ!当たり前ですが、全ての料理に虫の姿が。思ったより主張が強くて気持ち悪いぞ。ナチョスの虫添え、サラダの虫添え、白身魚の虫添え…… って気軽に添えるんじゃないよチミ。 入店前はコースで食べるつもりだったのですが、これは無理だ

……でもせっかく来たし……という葛藤の末に選んだのは「虫とバジルのパスタ」と「虫のせチーズケーキ」の二品。ふぅ。なんかもうこの時点で疲れてきたぞ。

まずはパスタがテーブルに運ばれてきました。ひぃ〜〜っ!熱々のパスタに虫(コオロギ?)が絡み付いてんじゃん!き、気持ち悪いよぅ。知らないおじさんが噛んだガムと同じくらい口に入れたくないぞ……。 しかし料理に全く手を付けないのも失礼ですし(その覚悟まで約3分)、人としての感情や感覚を全てオフにして、えいっと頬張りました。目をつぶって噛みます。モグモグ……うぇ〜っ!……モグモグ……うぇ……モグ……ん?……別にまずくはない。むしろ川海老の味がするぞ。一回そう思えてしまえば、あら不思議。意外と完食出来てしまったのです。

その後のチーズケーキも、親の仇のように虫(カイコ?)が乗っていましたが、ほぼキャラメルコーンのような味 と食感なのでパクパクいけました。本当に百聞は一見に如かずですね。また来世で食べてみようと思います。
虫を食べた後のコーラが悪魔的に美味しい事を知りました。


wakki_face ワキサカコウジ
イラストレーター

武蔵野美術大学卒業後、イラストレーターとなり、雑誌や広告を中心に挿絵を提供。 『週刊文春』での連載は10年に及んだ。 『an・an』でのエッセイ連載をきっかけに執筆活動も行う。 毎年七夕に見つけた面白い短冊を、ブログやインスタで紹介する「短冊チェック」という活動もしている。
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