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いま行きたい チェンマイ [ 後編 ]

チェンマイ前編はこちらから。

いま行きたい チェンマイ [前編]│と暮らす -toklas-


前編に引き続き、チェンマイのいまをご案内。
後編では、世界的な現代美術家へのインタビューをはじめ、布織物や手刺繍、草木染などの職人技、北タイ産のコーヒーやハーブティーのお店など、アートとクラフトの街チェンマイの魅力をお届けします。

バンコクからチェンマイへのフライトは約1時間。街がコンパクトなので、土日の1泊旅でも十分満喫。乾季の今はバンコクより涼しいので、街歩きも快適に楽しめますよ。

【目次】

    1. チェンマイと旅を愛する3人のクリエーター
    2. 手仕事のワークショップ
    3. 街で話題のカフェ
    4. 折りが込められた山岳民族の民族衣装の世界
    5. お土産にも贈り物にも布雑貨のお店
    6. 幸運を引き寄せる9つのお寺巡り

    チェンマイと旅を愛する3人のクリエーター

     チェンマイを拠点に活動する3人にお話を聞きました。共通点は、「旅好き」。コロナ禍で海外旅行が難しい今、それぞれに足元を深く探るような「旅」をしているようです。

    1. 夢のかたちを染めるひと ナッタポーン・ワンナパゴー(ナッター)

     型染作家、服飾デザイナー。1987年生まれ。スリン出身。チェンマイ大学卒業後チェンマイ在住。自身のブランド「jibberish」、共同で雑貨店「rivers & roads」 、ギャラリー「Empty Day」運営。



      ナッターさんが藍あいがめ甕をかき混ぜると、「藍の華」がもこもこと浮かんできた。インド藍の葉を発酵させ、石灰を混ぜて抽出された「泥藍」は、生き物だ。毎日かき混ぜ、灰汁や酒、果汁などを加えて手入れをする。こっそり見せてくれたのは、ラオカオ(タイの酒)。なるほど、ほろ酔い気分でご機嫌というわけだ。コンディション抜群の藍甕に布を浸し、濃い緑色に染まった布を広げると、空気に触れた所からみるみる藍色に変わっていく。辺りに漂う藍の匂い。風の通る物干し場で、染め終えた布を丁寧に広げるナッターさんの指も、青く染まっている。

     北タイでは、藍染めは古くから親しまれてきた伝統的な染色技法だ。長く伝統工芸の枠の中にあった藍染めが、おしゃれでカジュアルな装いとして若者の間で見直されたのは、2014年のNAP(ニマンヘミン・ソイ1のクラフトイベント)に出店したナッターさんのブランド「jibberish」が、ひとつのきっかけを作ったと言っても過言ではないだろう。

    飼い猫たちが自由に出入りする「Jibberish」にて。水~金曜営業
     ナッターさんはファッションや写真や旅が大好き、好奇心旺盛な若き染色家だ。アクセサリー作家のパートナーと一緒に、伝説の鬼の精霊が護るドイカムという名の山の麓に住んでいる。4年前、そこに草木染めの服と雑貨の店「jibberish」をオープンさせた。洋服の縫製は母親が担当している。幼い頃、いつもミシンを踏んでいた母親を真似て、人形の服を自分で縫っていたというナッターさん。手を動かすことが大好きという性質は、母親譲りなのだ。

     彼女には子供の頃からあこがれていた国がある。そのひとつが日本だ。大学卒業後、農作業などを手伝いながら宿泊するファームステイで、岐阜や島根の農家に滞在。自然の美をうまく取り込んだ和の暮らしや、田舎暮らしでもお洒落やアートを楽しむ生き方に感銘を受けたという。何度か通っているうちに、かんたんな日本語は話せるようになっていたナッターさんだが、ある日、気づいてしまう。「自然の中でものを作る暮らしは、実はチェンマイだと簡単に実現できてしまう」ということに。そんな彼女の店の奥には、住まいと染色の工房、パートナーの作業場があり、いつも何か新しい作品が生み出されている。

     自然豊かで静かな場所で、もの作りに没頭できる環境に満足していた彼女だったが、ある時から「もっと人と繋がりたい」と思うようになった。そんな時、ターペー通りの店舗が空くと聞き、思い切って借り受けた。友人2人を誘い、jibberishの服やパートナーのアクセサリー、友人の手作り雑貨などを販売する「rivers & roads」をオープン。店の大きな窓の外には、ナワラット橋からの車がたえまなく流れている。「まるで川のよう」だと、ナッターさんはこの風景を気に入っている。

    ナッターさんの型染めの作品集「BET TERCUTTER」出版記念展覧会が「Empty Day Gallery」にて、2020年12月6日~2021年1月6日まで開催
     ところで、藍染めの服のブームを巻き起こしたのはいいけれど、その後、よく似たブランドが急増。差別化が必要な状況になっていた。悩んでいたナッターさんは偶然にも日本の伝統工芸である「型染め」と出会う。旅で知り合い、お互いが行き来をする仲となった日本人の友人が、型染めの作家だったのだ。元々グラフィックデザイナーをしていたナッターさんにとって、染めの技法によって絵を描く型染めはぴったりの表現技法だった。

     かくして、ナッターさんの型染めの作品は次々と生まれ、2020年2月、型染め100点を展示する個展を市内で開催する。詩心のあるほのぼのとした図案が、藍の濃淡で表現されることで、物語を想像させる独特の雰囲気を帯びた作品だ。

    ターペー通りにある「rivers & roads」
     展覧会を終え、「ものを作る人がもっと自由に作品を発表できる場所を作りたい」という想いが芽生えた矢先、今度はrivers & roadsの奥の場所を使ってもいいという話が舞い込んだ。とはいえ、その場所にあったのは、建築の途中で放棄された赤い鉄骨のみ。自分達で壁や屋根、天井を作るのが条件だった。ナッターさんは1階に「EmptyDay」というギャラリーを作り、外の螺旋階段を上った2階を型染めの工房にした。

     ところが、完成を目前にして新型コロナの影響で、街から人の姿が消えた。ターペー通りという場所柄、お客さんは観光客がほとんどで、最初の2か月は誰も店に入って来なかった。「これまでにも大変な時はありましたが、台湾からオーダーが入ったり、ワークショップを依頼されたり、必ず突破口があったんです。諦めないで頑張っていれば、きっとよくなると信じていました」

     誰もが自宅で過ごす時間が増える中、センスの良い器や台所用品、アンティークのインテリア雑貨などを並べてみたら、少しずつタイ人のお客さんが店を訪れるようになった。どんな暮らしが快適なのかを明確に知っている彼女が選ぶものは、家で心地よく過ごしたいという人の気持ちにうまく答えてくれるのだろう。

     今日も藍甕のご機嫌を取りつつ、ギャラリーの企画や新しい服のデザインを考える。年末には型染めの本を出版する。ナッターさんはめっぽう忙しく、楽しそうだ。新しく作った場所で出会いと経験を重ねることは、彼女にとって「旅」のようなものなのかもしれない。

    Empty Day Gallery
    TEL: 086-252-9489
    住所:90 Thapae Rd.
    営業時間: 12:00-20:00
    休み:火


    2. ちくちくパパの手縫いの服 スティポン・ジンジョーイ(エーク)

     服飾デザイナー。1976年生まれ。チェンマイ出身。ラオスや北部タイ近辺の山岳民族やタイ族の民族衣装と伝統的な手仕事を研究中。手縫いを広めるべく、ワークショップを開催している。



     まるで熊のように大きな体。まんまるほっぺに、じょりじょりのひげ面。エークさんの外見から、その職業を言い当てられる人はいないはず。大きな指でせっせと動かしているのは、糸と針。彼の職業は手縫いの服を縫う職人なのである。

     エークさんの作る服は、タイ族や山岳民族に伝わる民族衣装をベースにしていて、シャツもズボンもほとんどが直線裁ちでできている。型紙はなく、定規やメジャーもほとんど使わず、「指先からひじまでの長さ」や「手のひら」など、かつて昔の人がやっていたように、自分の体のパーツを物差し代わりに使う。まっすぐに布を断つ良い方法はね、といって、布の端を足の指に挟んでピンとひっぱり、すーっと鋏を入れてみせた。

     学生時代は機械科で学んだというエークさんが、「ちくちく仕事」を始めたきっかけはなんだったのだろう。

     卒業後、ミャンマーやラオスとの国境に近い山村の学校で教職に就き、さまざまな山岳民族と出会った。無類の旅好きで、見知らぬ土地の文化に関心を持っていた彼は、NGOに転職してからも山岳民族の手仕事への興味を深め、気が付いたら見様見真似の服作りが始まっていたという。北部タイのさまざまな民族の服作りの技術に、インターネットで得た西洋の知識も加えつつ、エークさんの服作りのスタイルが決まっていった。

    洋服の傷みを修繕するダーニングやレンテン族の刺しゅうの見本
     9年前、長女の誕生を機に子ども服を縫う「ちくちくパパ」が、本格始動を開始する。エークさんが縫う子ども服は、個性的でかつ着心地もよいと評判を呼び、子ども服店での販売も決まった。例えば、股上が深いモン族のパンツは、おむつをした子どものおしりをゆったりと包んでくれる。襟がV字型にあいたカレン族の貫頭衣は、頭の大きな子どもでも脱ぎ着が楽だ。手縫いの味わいを大切にするため、ステッチには敢えてカラフルな糸を使って、世界に1つの子ども服を縫い続けた。そのうちに、世のお母さんたちが、もっと気軽に子どもに服を縫ってあげられるようになればと、子ども服作りのワークショップを始めたところ、大好評。大人の服作りやバック作りにも展開していく。

     昨年はバンコクでほとんど毎週のようにワークショップを開催していたが、コロナの影響で会場に生徒を集められなくなってしまった。苦肉の策でオンラインレッスンに切り替えたところ、思いがけず、遠方の県からの参加者が増えた。忙しくストレスの多い街の人たちに、せめて服を縫う時間はリラックスしてもらいたいと、教える時には「気軽さ」を大切にしている。ヘリンボーンステッチなど複雑な縫い方も教えるが、基本的にどんな風に縫っても大丈夫、自由に好きな方法でやればいいとエークさんは伝えている。要は、楽しいことが大切なのだ。それから、もうひとつ。「縫い目にはその人の心が現れます。早く綺麗に縫うことが目的なのではなく、縫う過程を味わって欲しい。針仕事には心を整える作用があるのです。せっかちな私も、針を進めながら、自分の心と向き合っています」

    バンコクでもHobbyist Studioなどにてワークショップを開催している
     エークさんは服を縫いながら、旅を続ける。伝統的な服作りに込められている民族の暮らしや智恵を学ぶことに、大きな喜びを感じているからだ。

    「例えば、カレンの女性の服に縫い付けられた数珠玉は、装飾の役割のほかにも、精霊が悪さをしないお守りという信仰や浮き上がりがちな貫頭衣に重みを与え纏いやすくする、という機能もあるんです」

     コロナ直前まで足繁く通っていたのは、タイ国境に近いラオスに住むレンテン族の村だ。最初はひとりの旅人としてふらりと村を訪れ、服の作り方を学んだ。北タイ語とラオス語は似ていることもあるが、大きな体で村人の懐にするりと入り込める秘訣は、国境付近で先生をしていた経験や人柄、そして針仕事に対する敬意が村人に伝わったからだと想像する。エークさんからすれば、智恵の宝庫のような民族衣装の作り手たちだが、彼らは自分たちの持つ技術の価値や、それを外にアピールする術を知らない。エークさんは、「ワークショップでは村人から買った布を使うなど、できるだけサポートを続けていきたい」と考えているそうだ。 

    レンテン族に習った刺繍がきれいなエークさんの服。モデルは奥さん。奥さんも服作りの達人
     さて、エークさんの実家は、サンカンペーンの農村にある。農村特有の、大きな敷地に兄弟家族の家が数軒建っていて、自由に行き来できる。大の料理好きで、高床式家屋の軒下でお寺に供える郷土菓子を作ったり、ちくちく仕事をしたり。こんな風だけれど、ランナー刀のコレクターという一面もある。男性が縫い仕事を?と驚く人がいないわけではないが、エークさんは、「機械技師も服を縫うのも同じ職人仕事」だと思っている。

    「私は旅が好きですが、それ以上に家が大事です。縫い仕事は家族で過ごす時間を奪わないのがいいところ。娘たちには『将来、どこか遠くに住んでも構わないけど、いつでも帰ってくる場所があることを忘れないで』って話しているんです」

     おやおや、娘さんはまだ9歳と5歳。独り立ちはずっと先の話に違いないが、「ちくちくパパ」の愛のこもった手縫いの服を着て育つ2人は、きっとその価値観を受け継いでいくことだろう。

    Hand Room
    TEL:086-673-5397
    住所:36/14, A.Muang(Paper spoon内)
    営業時間: 11:00-18:00
    休み:火・水


    3. アートで人と人とを繋ぎたい ナウィン・ラワンチャイクン

     現代美術作家。ナウィン・プロダクション代表。1971年生まれ。チェンマイ出身。インド系タイ人である自身のアイデンティティや「コミュニティ」などをテーマにした数多くの作品を国内外で発表。



     にっこり笑って「OK」のポーズがトレードマーク。タイの手ぬぐい「パーカオマー」で仕立てたスーツを着て歌ったり、市場の中に作品を展示したり。アートに興味がなくても「なんだかおもしろい!」と、気が付けばナウィン・ワールドに引きこまれている。ナウィンさんは、絵画やインスタレーション、映像など、様々な手法で表現をする現代美術作家だ。

     旧市街の東側を流れるピン川の畔に、ナウィンさんのスタジオ「studiOK」が建っている。コンクリート打ちっぱなしの3階建ての1階が作業場で、常時5、6人のペインターが絵を描いている。昔の映画の看板絵のような作風で描かれた人々は、さながら映画スター。ペインターの腕によって、目の輝きや血の通った皮膚の赤味が描き加えられ、写真以上にリアルで瑞々しい命が吹き込まれている。

     ナウィンさんはインド系タイ人である自身の「アイデンティティ」や、「コミュニティ」などをテーマに、数多くの作品を作ってきた。2020年の始め、バンコクのWarehouse 30で開催された展覧会「Khaek Pai Krai Ma」は、記憶に新しい。自身と同じインドやパキスタンなどをルーツとする、タイで「ケーク」と呼ばれる人々との出会いを求め、タイ国内40か所を旅しながら、家族の物語を聞き集めた。その数、なんと1000人以上。出会った人々や先祖を描いた巨大な記念写真のような絵画作品は、長さ30mの大作だ。そして、その作品の真ん中には、ナウィンさんの実家である「OKストア」と家族の姿が描かれている。

    「Khaek Pai Krai Ma」(Warehouse 30、2020)の絵画作品の一部。真ん中が「OKストア」
     スタジオからピン川を少し下った西側に、100年の歴史がある市場「ガートルアン」(ワローロット市場)がある。「OKストア」はその市場のインド系の老舗の生地屋で、ナウィンさんはこの店を営む両親の元に、4人兄弟の末っ子として生まれた。

     2015年、「OKストア」を会場に、「ふたつの家の物語」展を開催。激動の時代、インドからチェンマイに移り住んだインド系移民の曽祖父に始まる家族の歴史、特に両親の話を中心に、子ども時代を過ごしたナウィンさん自身の思い出や日本にいる家族も含めた物語を、絵画やインスタレーションで表現した。

     店の奥の小さな扉から、2階へ続く階段を上る。実際に家族が暮らしていた建物の記憶と作品が共鳴し合い、訪れた人はまるでナウィンさんの思い出の中に入り込んだような不思議な体験をする。当時、父親はまだ現役で店を営んでいて、一緒にOKのポーズで記念写真を撮るなど、「新しい思い出」も生まれていた。

    映像作品ではコミカルな演技をすることも。「OKタワー」(瀬戸内国際芸術祭、2016)
     その頃のナウィンさんは、自分自身のことや家族の歴史をどのようにして日本で育つ娘に引き継いでいくのかを考えるようになっていた。両親の寝室のクローゼットの中には、大学を卒業する頃に亡くなった、サリー姿の母親と着物姿の娘さんが並んだ絵が展示されていた。

     ナウィンさんの母親は、息子がチェンマイ大学の美術学部に進学することを心配していたという。芸術家という職業が一般的でなかった時代、将来を考えてのことだった。しかし、在学中に、タイ現代美術の先駆者であるモンティエン・ブンマー先生と出会い、助手として海外の展覧会に同行する機会を得た時には、その旅費を支援してくれたのも母親だった。

     大学卒業の翌年、彼は福岡で開催された「第4回アジア美術展(1994年)」に最年少の23歳で参加する。そこでの日本人女性との出会いが実を結び、結婚を機に福岡での新しい生活が始まったのだ。

     以来、タイと日本を行き来しながら、国内外で数々の作品を発表し続けてきた。

    2020年7月、「弘前れんが倉庫美術館」の開館記念の展覧会で、弘前市民にインタビューをして制作した「いのっちへの手紙」を発表した。作品は、弘前市で発掘された猪形の縄文土器(愛称いのっち)に宛てた手紙を元に、絵画と映像で構成され ている。世界的な感染症の影響により、弘前の人たちとの再会は果たせなかったが、オンラインでの対話を楽しんだ。

    「アートでコミュニティの問題を解決することはできませんが、そこに住む人の人生とその場所とが持つ『価値』を表現したい。そして、皆で作品の前に集い、語り合う事ができたら何よりもうれしいのです」

    「いのっちへの手紙」(弘前れんが倉庫美術館開館記念春夏プログラム、2020)では、ねぷたを模った絵画作品が5組で展示された。(写真は中央の1組)
     海外での展覧会が延期を余儀なくされた2020年、ナウィンさんが取り組んできたのは、モンティエン先生の没後20周年を記念する展覧会の準備だ。12月末から、先生の彫刻作品と合わせて、ワット・ウモーンに展示する。そこは、モンティエン先生が中心となった社会とアートの共存を目指すプロジェクト「Chiang MaiSocial installation(1992~1995年)」で、先生が作品を設置した縁の深い場所だ。当時学生だったナウィンさんも、このプロジェクトに参加している。

    「もし、モンティエン先生と出会っていなければ、私は今のような作品を作っていなかったかもしれません。運命というものはあると思います。努力しても上手くいかないこともありますが、それを味わい、そこから学ぶことが大切です。学生時代、先生と飲みながらよくアートについて語り合いました。もう一度初心に戻って、『アートとは何か』という問いに向き合いたいです」

    モンティエン・ブンマー没後2 0 周年展覧会『Departed< >Revisited』。ワット・ウモーンにて、2020年12月2 6日~2021年3月28日。※12月26、27日はオープニング記念イベントを開催。詳細はFB:NavinProduction

    手仕事のワークショップ

     チェンマイならではの手仕事や文化に触れて特別な思い出を作りたい、という人は、染色体験や料理教室に参加してみては?チェンマイ市内には昔ながらの暮らしや伝統文化を伝承する場所があちこちに点在しています。いずれのワークショップも簡単な英語ができればOKなので、気軽にトライしてみて。

    1. Ban Rai Jai Sook
    バーン・ライ・ジャイ・スック
    藍甕のある染め場。蘇芳(すおう)やベニノキ、季節の染材を使う。この日はバティックのワークショップが行われていた
    チェンマイの伝統的な染織に触れる

     メーヂェム地方の織物の伝承と普及に携わってきたヌサラー・ティヤンゲートさんが始めた染織の学びの場。自宅を兼ねた木造高床式住居の軒下には織機がずらり。ここでは、綿花を育てて糸を紡ぎ、染めて、織るまでの多くの工程を経て出来上がる「1枚の布」の本当の価値を知ることができます。本格的に織りの技術を学ぶ外国人も。染織に携わる地元の人たちの学びの場でもあり、北タイの染織以外にも東北タイや中部から熟練の職人を講師として招くこともあるんだそう。初めての人は、まずは草木染の1日体験がおすすめ。チェンマイで育った植物の色に癒されるはず。 イサーンから絞り染めの職人が教えに来ていた
    Ban Rai Jai Sook
    TEL:081-961-0525(英、タイ)
    住所 :203 Moo 1, Banrai Banwean, Hang Dong
    営業時間 : 8:00-18:00(相談可)

    料金 : 内容や材料による。1日染織体験は1,500B~。予約は2週間前まで




    2. Jibberish & Barefoot Café
    ジベリッシュ&ベアフットカフェ
    型染めと藍染めの作業はEmpty Day2階で
    ターペー通りの注目スポットで欲張り体験

     滞在期間が少ない人は、午前中に2つの体験ができるワークショップはいかが。本物の藍で染める型染めのバンダナと麺から作るおいしい生パスタで、心もお腹も大満足。型染めを教えてくれるのはナッターさん(18ページ)。かわいい型の中から好きな柄を選んで。染めて乾かしたら、お次は向かいにある生パスタで人気の「ベアフットカフェ」のキッチンでの料理教室へ。麺から作ったパスタをそのまま試食。もちもち感がたまりません。 生地を捏ねて伸ばしたらパスタマシーンでカット。パスタの種類や味は選べる。小麦本来の味が楽しめる
    Jibberish & Barefoot Café
    TEL: 086-252-9489(英、タイ)
    住所 :Empty Day 2階 90 Thapae Rd.
    営業時間 : 毎週末、型染め8:30-9:30 パスタ9:45-10:45

    料金 : 1人1,500B、定員1~4人




    3. Chiang Mai Home Host by Raunkaew-Yanon Family
    チェンマイ・ホームホスト・バイ・ルアンゲーオ・ヤーノン・ファミリー
    北部料理にパッタイを加えたメニュー5品
    自然あふれる伝統的な暮らしと北部料理

     市内とは思えない自然豊かな昔ながらの民家で、文化も体験できる贅沢な料理教室。モーホームという藍染の野良着を身に着け、土地の精霊の祠にご挨拶を済ませたら、プラパットさん家族が住む築140年の木造家屋やハーブ園を見学し、噛むお茶やビンロウを味見。チェンマイやルアンゲーオ一族の物語も興味深い。七輪を使う料理教室のメニューは、ナムプリック・オーンやトムソムガイなどの北部料理を中心にデザート込みで5種類。 クロックを使ってカレーペースト作り
    Chiang Mai Home Host by Raunkaew-Yanon Family
    TEL: 081-746-6508(英、タイ)
    住所 :3 Moo11, Banwean Hang Dong
    営業時間 : 9:30ホテル出発-14:00頃終了、15:30ホテル出発-19:30頃終了

    料金 : 1人3,500B、2人各2,500B、3~5人各2,300B(送迎込み)



    街で話題のカフェ

     古くて味のある建物をリノベーションしたおしゃれなカフェが次々と生まれ、チェンマイの街の風景は日々更新されています。近年オープンしたお店を中心に、美味しいコーヒーや紅茶が楽しめるだけでなく、街のトレンドを肌で感じることができるお店を紹介します。

    1. The Baristro At Train Station
    ザ・バリストロ・トレイン・ステーション

     1922 年の開業以来、チェンマイの玄関口としてさまざまな物語が紡がれてきたチェンマイ駅。そのチェンマイ駅からインスピレーションを得て、人気カフェBaristro が6店舗目をオープン。AtThe Train Hotel の1階に、グレーとブラックで統一された落ち着いた空間が広がっています。こだわりのコーヒー豆を使用し、ひと手間かけて作るドリンクメニューが人気。軽食やスイーツも揃います。 エスプレッソのショットに冷たいミルクを加えたDouble(dirty)(89B)
    SHOP DATA
    TEL: 065-354-1963
    住所 :54/1 Soi Rodfai Charoen Muang Rd.
    営業時間 : 8:00-18:00
    定休日: : なし


    2. Playworks Cafeart
    プレイワークス・カフェアート

     チェンマイ発の人気雑貨ブランドPlay works が手掛けるカフェ&ショップ。30 年前のチェンマイをモチーフにヴィンテージ家具を配した店内は、懐かしさとともに新しさも感じる独特の雰囲気。ピンクとパープルのライトに照らされた“タイムマシーンの部屋”など、店主の遊び心が詰まったインテリアにわくわくします。オリジナル雑貨も種類豊富に揃っており、お土産探しにも◎。 コーヒーをオレンジジュースで割ったCopper orange(95B)
    SHOP DATA
    TEL: 094-116-4236, 085-126-2545
    住所 :137 Charoen Muang Rd.
    営業時間 : 9:00-17:30
    定休日:なし


    3. Graph Contemporary
    グラフ・コンテンポラリー

     チェンマイに6店舗を構えるG raph の新店。フレンチコロニアルスタイルにリノベーションした店内は、ステンレス製のモダンなバーゾーンがアクセントに。コーヒー豆は地元の4つのコーヒー農家から直接買い付けたものだけを使用しており、ここでコーヒーを楽しむことがコーヒー豆農家の生活支援にも繋がります。シングルオリジンも選べるので、チェンマイやチェンライなど異なる産地を飲み比べてみるのも楽しそう。 コールドブリュー&ソーダにヒマラヤソルトと海藻をトッピングした Midtown(165B)とエスプレッソとライムソーダにブラウンシュガーを添えたGRAPH NO.16(140B)
    SHOP DATA
    TEL: 086-567-3330
    住所 :177 Charoen Muang Rd.
    営業時間 : 9:00-18:00
    定休日:なし


    4. Tomato Cafe
    トマト

     2020 年6月にオープンしたばかりながら、カメラ片手に訪れる人が後を絶たない人気店。通り沿いの見逃してしまいそうな小さな入口を入ると、外観からは想像もしなかったおしゃれな空間に繋がっています。店内には自然光を上手に取り入れたロフトや中庭があり、思い思いの場所でコーヒータイムを楽しむ人の姿が。メニューは2~3か月おきに替わります。 9~ 10 月のシグネチャーは、通りの名を冠したCharoen Muang(120B)(現在は販売終了)と甘酸っぱいレモン風味のバターケーキLemon loaf(59B)
    SHOP DATA
    TEL: 099-037-4242
    住所 :152-4 Charoen Muang Rd.
    営業時間 : 月-金8:00-18:00 土日8:00-19:00
    定休日:なし


    5. Din Cafe
    ディン・カフェ

     市の中心部から車で約30 分と少し距離がありますが、子連れでチェンマイを旅するならぜひ訪れてほしいカフェがあります。幼い頃から自然素材に囲まれて育ったと言うオーナーのルンさんが2019 年11 月にオープンしたのがこちら。木と竹で作られた建物に入ると、店内はクリーム色の土壁が印象的で、自然の温かさに包まれているような気分に。温かい飲み物を提供するハンドメイドの陶器も素敵です。シーソーやブランコがある芝生の庭は子どもたちに大人気。ルンさんのお母さん(織物研究家のヌサラーさん)による布のワークショップの情報はFBをチェック。 クレモンクリームパイ(90B)
    SHOP DATA
    TEL: 088-269-2580
    住所 :1269 Hang Dong – Smoeng Rd., T.Nhong Kwai
    営業時間 : 8:30-17:30
    定休日:水


    6. Weave Artisan Society
    ウィーブ・アルチザン・ソサエティー

     古くから工芸が盛んなウアライエリアにあった古い製氷工場がかっこいい空間に生まれ変わりました。地元の職人やアーティストたちとのコミュニティスペースとして設計されたWeaveAr tisan Societ y に、カフェTastecafeAtelier が同居しています。ワークショップや展覧会などイベントも随時企画。こだわりのコーヒーメニューのほか、季節のフルーツを使った自家製ベーカリーも人気です。 ブラックコーヒーにほんのり甘いミルククリームをトッピングしたCold Brew Cream(110B) ミルクフォームのクリーミーな口当たりとブラウンシュガーのやさしい甘さがマッチするB row n s uga rlatte(85B)
    SHOP DATA
    TEL: 062-046-3338
    住所 :12/8 Soi 3, Wualai Rd.
    営業時間 : 10:00-17:00
    定休日:なし


    7. Monsoon Tea Wat Ket
    モンスーンティー ワット・ゲート店

     バンコクでも人気のモンスーンティーの本店がこちら。北タイの森のサスティナブルな環境で栽培された紅茶やハーブティーのほか、ミアン(発酵茶葉)を使った食事メニューもあるのでランチにも◎。 茶葉のペースト入りクイッティアオ・ロート(150B)
    SHOP DATA
    TEL: 052-007-758
    住所 :328/3 Charoen Rat Rd.
    営業時間 : 月-土10:00-19:00 日10:00-18:00
    定休日:なし


    8. Looper Co.
    ルーパー

     17 時まではエスプレッソバー、18時以降はカクテルバーとして昼と夜で違う顔を持つお店。コーヒーもカクテルも本格派で、古い倉庫だった建物を活かしたミニマルなインテリアに繊細なドリンクが映えます。 パッションフルーツのモクテルSummer(120B)
    SHOP DATA
    TEL: 097-117-2604
    住所 :153 Ratchawong Rd.
    営業時間 : カフェ10:00-17:00 バー18:00-24:00
    定休日:なし


    折りが込められた山岳民族の民族衣装の世界

     北部タイにはタイ族系の民族のほかに、独自の文化や言語をもつ山岳民族が暮らしています。タイ語では一般的に「チャオカオ」(山の人)、正式には「チャオタイ・プーカオ」(山地に住むタイ人)と呼ばれていて、その人口は111万人ほど(タイ全体の1.6%)※です。

     それぞれの民族に受け継がれてきた民族衣装の形や色使い、精緻な刺繍には、厳しい自然の中で幸せに生きるための願いが込められていて、心を打つ美しさです。タイに住んでいる山岳民族の中から、モン、アカ、カレン、リス、ラワ、ラフ、ヤオの7つの民族をご紹介しましょう。

    1. Hmong・モン

     中国をルーツとし、タイには100~200年ほど前に青モン族、白モン族が移住。青モン族のスカートは手描きのろうけつ染めの文様で埋め尽くされた藍染の布に、さらにクロスステッチやパッチワーク、細かいプリーツが施され、手が込んでいる。12月~1月の新月の日に始まるモン族のお正月(ペエ・チャオ・モン)では、民族衣装に身を包んだ若い男女の鞠(まり)投げが行われるが、近年は、カラフルで刺激的な新しい感覚の民族衣装が登場している。

    住んでいるエリア:中国雲南省やラオス、ベトナム、タイではチェンラーイ県、チェンマイ県、パヤオ県、メーホーンソーン県、ターク県など14県


    2. Akha・アカ

     100年ほど前に雲南省からラオスやミャンマーを経由してタイに南下したといわれ、タイではウロ、ロイミ、パーミーなどの支族がある。民族衣装は、緻密な刺繍とアップリケが施された藍染の上着や、膝上丈のスカートに脚絆、頭には銀の玉が連なる兜のような帽子と、かなりインパクトが強い。女性はちょっとした隙間時間にも刺繍を刺す働き者が多いのだとか。毎年8月末から9月頭に行われるブランコ祭りが有名。村の入り口には日本の鳥居に似た「ロコン」という門が作られている。

    住んでいるエリア:タイ北部5県。80%以上がチェンラーイ県に居住

    3. Karen・カレン

     人口約55万人、タイに住む山岳民族の約半数を占める最も大きなグループ。タイ語で「ガリヤン」といい、スゴーカレン(自称パガヨー)とポーカレンの2つの支族が占めている。多くが水源地となる森を守りながら持続可能な農業を行い、今も自給自 足の暮らしを営む。民族衣装は腰織りの布を縫い合せた貫頭衣を身に着け、女性は未婚であれば白いワンピース、既婚者は細かい刺繍や数珠玉で装飾された黒っぽい上着と赤い筒状のスカートを纏う。

    住んでいるエリア:ミャンマー東部、タイでは、北部、中部の15県に広くまたがっているが、主にミャンマーとの国境地帯に集中

    4. Lisu・リス

     旧正月を祝い、箸を使うなど、中国文化の影響を強く受けている。リス族の「リス」とは「高貴な人」という意味。ずば抜けた色彩感覚をもつと称賛されるリス族の民族衣装は、とにかく華やか。その衣装に誇りを持っているのか、他の民族に比べてワローロット市場などで出会う確率が高い。衿や袖の細かい重ね縫いが美しく、数百個のポンポンがついた長い腰ひもがユニーク。ポンポンのキーホルダーや重ね縫いのポーチを販売する土産物屋台は、モン族市場の前に出ている。

    住んでいるエリア:中国雲南省、ミャ ンマー、ラオス、タイ北部8県

    5. Lava・ラワ

     メーホーンソーン県やチェンマイ県、チェンラーイ県の先住民といわれ、ランナー文化と深い関係がある。日本人のルーツと関係があるという説も。チェンマイのドイカム麓で行われる精霊信仰の儀式「プーセ・ヤーセ」は、もともとはラワ族に伝わって いたもの。女性は、カレン族と似た座織りの貫頭衣の上着と、絣(かすり)模様の入った筒状のスカートを身に着ける。上着は白色で、首元の縫い合せた箇所にのみ刺繍が入るシンプルなもの。その上にビーズの首飾りを重ね付ける。

    住んでいるエリア:タイ北部7県、ス パンブリー県、ルーイ県

    6. La hu・ラフ

     ラフ・ナ(黒ラフ)、ラフ・ニ(赤ラフ)、ラフ・シ(黄ラフ)、ラフ・シェレの支族がよく知られている。ラフ語は発音、文法ともにシンプルなので、かつてタイ北部に住む多くの山岳民族の間で共通語として話されていた。支族が多数あるため、民族衣装にもバリエーションが多い。上着にスタッズのような金属の飾りを施すグループもある。カレンやラワと同様の腰織の布や重ね縫いやパッチワークが秀逸。

    住んでいるエリア:タイ北部8県、チェンマイ県のメーアイ郡、チェンラーイ県のメースアイ郡やメーコック川沿いに多くの集落がある

    7. Yao・ヤオ

     自称は「ミエン」で、「人」という意味。中国にルーツをもち、漢字で書かれた家系図が伝承されている。女性の上着の赤い襟巻状の房が華やか。また、女性のズボンに施された刺繍は裏側も乱れないよう計算された運糸で、100以上ものパターンがある。模様の一つひとつに意味があり、祖先が辿った歴史を伝えているのだとか。漢族文化、特に道教の影響を強く受け、儀礼の際には漢字で書かれた文書を使用する。

    住んでいるエリア:中国南部やベトナム北部、タイでは主にチェンマイ県、チェンラーイ県、パヤオ県、ナーン県など10県に居住

    ※山岳民族博物館(Highland People Discovery Museum)調べ/2016年
    イラスト/Siripatsorn Sirilai

    お土産にも贈り物にも布雑貨のお店

     北タイで昔から紡がれてきた布織物を現代のスタイルに合わせてデザインした布雑貨を扱うセレクトショップを紹介します。山岳民族の人々の愛の詰まった手仕事は、旅の思い出に連れて帰りたくなる魅力的なものばかり。いずれも一点物なので、贈り物にも喜ばれること間違いなしです。

    1. นุสรา
    ヌサラー

     織物の研究者ヌサラーさん(24ページ)がオーナー兼デザイナーを務めるお店。緑溢れる素敵な空間に、洋服やバッグなど繊細な織物をセンスよく仕立てた製品が並びます。シンプルなデザインが多いので、手持ちのコーディネートにもすんなり取り入れられそう。伝統的なハーブドリンクが飲めるカフェ「Craft & Care」を併設。
    刺し子の素朴なステッチがアクセントになったトップス
    SHOP DATA
    TEL: 062-252-3545
    住所 :66 Charoen Rat Rd.
    営業時間 : 10:00-20:00
    定休日:なし

    この山岳民族のアイテムが買えます
    ☆ラワ ☆ヤオ ☆ダーラーアン



    2. สีสันพรรณไม้
    シーサンパンマイ

     メーヂェムで作られる織物「ティーンヂョック」の巻きスカートをはじめ、ナーン県、ウッタラディット県など北タイ各地やイサーン地方からセレクトされた布製品や金や銀のアクセサリーが所狭しと並べられています。シーサン(タイ語でカラフル)な 店内を見ていると時間が経つのを忘れてしまいそう。2階には貴重なアンティーク布の展示も。
    部屋のインテリアのアクセントに取り入れたいカラフルな織物
    SHOP DATA
    TEL: 053-217-243, 091-070-9787
    住所 :Soi 1 Nimmanhaemin Rd.
    営業時間 : 10:00-18:00
    定休日:なし

    この山岳民族のアイテムが買えます
    ☆アカ ☆カレン ☆モン ☆ヤオ



    3. Craft De Quarr
    クラフト・ドゥ・クア

     山岳民族の人々が自立した生活を送れるように、そして、貴重な伝統技術が失われないようサポートするために発足したブランド。約90の山岳民族コミュニティが参加しています。綿を植えて育てるところから作る織物のほか、銀器や竹細工なども。ここでの買い物は山岳民族の子どもたちが高等教育を受ける費用としても役立てられます。
    織り子の1人の子どもを大学に行かせたいという思いから生まれたバッグシリーズ
    SHOP DATA
    TEL: 094-625-5624
    住所 :33/6 Moon Muang Rd.
    営業時間 : 9:00-18:00
    定休日:なし

    この山岳民族のアイテムが買えます
    ☆カレン ☆モン ☆アカ ☆ラワ



    4. Chachaa
    チャー・チャー

     店名のチャー・チャー(タイ語でゆっくりという意味)が表す通り、長い時間をかけて紡がれた作品からは作り手の息遣いが感じられるよう。布好きの間で有名な「パーガヨー」の娘さんのお店で、北タイのテキスタイルを使った洋服やアクセサリーが豊富に揃います。ヴィンテージの布を使ったものもあり、手に取ればその美しさにうっとり。
    手の込んだステッチとビーズ飾りが美しい小物入れ
    SHOP DATA
    TEL: 052-004-448, 095-143-0084
    住所 :147 Loykroh Rd.
    営業時間 : 11:00-19:00
    定休日:日

    この山岳民族のアイテムが買えます
    ☆モン ☆リス ☆ヤオ<



    幸運を引き寄せる9つのお寺巡り

     チェンマイ市街には100以上のお寺があると言われていますが、その中でも〝1日で全てを参拝すれば縁起が良い〟とされる9つのお寺をご紹介。さあ早起きして、しっかり幸運を掴み取ろう!

    1.วัดพระสิงห์
    ワット・プラシンワット・ドゥワンディワット・ムーングンゴー
     旧市街の中心部にある街のランドマーク的存在。辰年の人がお参りすべきお寺です。本堂はもちろん、本堂左奥のウィハーン・ラーイカム内に祀られている、チェンライから持ち込まれたプラシン像も見どころのひとつ。お堂の壁に施された壁画も見事で す。毎週日曜にはここを起点に夜市が開催されます。


    2. วัดหมื่นเงินกอง
    ワット・ムーングンゴーン
     旧市街ラーチャマンカ通りに面した、黄金の涅槃仏が圧巻のお寺。2009年に公開された、チェンマイを舞台にした映画「プール」にも登場しました。本堂を取り囲むように配置されたかわいらしい天女像も個性的。ムーングンゴーンとは「大金」という意味。是非とも叶ってほしい願いですね。


    3. วัดดวงดี
    ワット・ドゥワンディ
     ドゥワンディとは「運が良い」という意味。なんともストレートな名前ですね。参拝客もまばらな静かなお寺。境内には開運グッズの売店があり、人望を集めるという二羽の小鳥のペンダントや、金運が上がるという黄金に輝く二股の尻尾を持つチンヂョック(ヤモリ)の飾りなどが売られています。これは入手せねば。


    4. วัดลอยเคราะห์
    ワット・ロイクロワット・モーカムトゥワ
     ホテルやお土産物屋、パブ、マッサージ店などがひしめく、チェンマイでも有数の観光客の多い通り、ロイクロ通りにあるワット・ロイクロ寺は、「悪を流す」という意味がるので、「最近どうもついてないことが多いなぁ」なんて感じる人にピッタリですね。


    5. วัดชัยมงคล
    ワット・チャイモンコン
     ピン川の西を少し下ったところに位置するこちらはタンブン(徳を積むこと)で有名なお寺。小魚や小鳥などを購入し、放してあげるタイ人が大勢訪れます。チャイモンコンは「良い勝ち」という意味。大きな決断をしなければいけないときに訪れたいですね。


    6. วัดดับภัย
    ワット・ダッパイ
     ワット・プラシン寺の正面を走るシンハラート通りを北に上がった左手にあるお寺。のんびりとした空気が流れる境内には、東屋で談笑する小僧や、移動式かき氷屋さんの姿も。ダッパイとは「危険を避ける」という意味。安心な暮らしには欠かせませんね。


    7. วัดหม้อคำตวง
    ワット・モーカムトゥワン
     ここが9つのお寺に選ばれているのは、境内に並んだ占い屋の多さゆえかもしれません。タイの占いの多くは生年月日を見るほか、手相、顔相を見たり、カードを使ったりして見ることが多いようです。あなたも記念に一度占ってみてもらってはいかが?


    8. วัดเชียงมั่น
    ワット・チェンマン
     13世紀終わり、ランナー王国を興したマンラーイ王によって建立されたチェンマイで最も古いお寺です。緑に囲まれた寺院は落ち着きがあり、古刹としての自信に満ちているよう。裏手にある15頭の象に支えられたチェディ(仏塔)も忘れずに見てくださいね。


    9. วัดเจดีย์หลวงวรวิหาร
    ワット・チェディルアン
     大きな(ルアン)仏塔(チェディ)という名前を持つチェンマイを代表するお寺のひとつ。仏塔(チェディ)は四方それぞれで見せる姿を変え、訪れる時間によっても雰囲気が違います。幅は60m、後の地震で一部崩れてしまいましたが、創建時の高さは 80mもありました。

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と暮らす 15号 2021年4月15日発行

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