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ワキサカコウジ

ワキサカコウジのなりゆき観光コラム「こんつわタイランド」第8回

いきなり個人的なお話で恐縮ですが、東京・練馬区にある「としまえん」が2020年8月31日をもって閉園する事を知り、少し寂しい気分になりました。日本最古のメリーゴーランドや流れるプールがある遊園地で、子供の頃からよく遊んだ場所なのです。ここでの思い出は色々ありますが、特に印象深いのは中学生の頃の出来事でしょうか。親戚から入園無料のチケットをたくさん貰ったので、夏休みに同級生を誘ってみたのです。男子3人女子3人。今思えば人生初のグループデートのようなものかもしれませんね。

当日の待ち合わせはとしまえんの入園ゲート前。僕は近所のイトーヨーカドーで購入した、この街一番のおしゃれシャツ(もちろん英字新聞柄)を着て行きました。集まったみんなもワクワクしている様子です。さぁいよいよ入園、という事で一歩前に出た僕は、民の尊敬の眼差しを背中に感じつつ、楽園へと誘うチケット(無料)を意気揚々と天に掲げる…はずがね、なかったんだよね。チケットが。どこにも。全く。たぶん落とした。ひぃーーーー!つって。地引き網だってそんなに勢いよくは引かない、というくらいに血の気が引き、その場にしゃがみ込んだような気がします。で、それからどうなったのか、どう謝ったのか、その後の記憶が全くないのです。気が付けば家だったよね。思春期に異性の前で恥をかくのは辛いですもんね。あの頃の自分に、大人になれば、なんならそれもご褒美になり得るとお知らせしたいです。

…などと遊園地の思い出話に紙幅を費やしてしまいましたが、実はここタイにも僕のお気に入りの遊園地があるので、簡単に紹介させてください(まさかのこれが本題)。それはバンコクから車で1時間ほどで行ける『DREAM WORLD』。1994年の開園とのことで、多くのタイ人にとってお馴染みの遊園地でしょう。全体的な雰囲気は「何とかランド」と「ユニバーサル何とか」を足した…オマージュした作りで、それはまぁご愛嬌。むしろ両方同時に楽しめるなんて火鍋のようでお得ですよね。広い敷地内には様々なアトラクションがありますが、水に濡れるアトラクションが多いのは暑い国ならでは。それも異常なくらいずぶ濡れになります。

下手すれば少し飲んじゃったりして、え?この水って大丈夫?というドキドキも楽しめます。他にも人工雪でソリ遊びをしたり、動物園やお化け屋敷まであって、大人も子供も一日楽しめる…のは遊園地なら当然ですね。では僕にとってここの何がお気に入りかと言うと、とにかく既存のキャラクターをパク…オマージュした人形や、出典元が分からない奇妙な人形が盛りだくさんな所です。まさに(権利的にもちょっぴり)ドリームワールド。夢のような気分になれるので、皆さんもぜひ思い出を作ってくださいね。

覆面姿のテロリストとマシンガンを構えたヤバい写真も撮れるよ


wakki_face ワキサカコウジ
イラストレーター

武蔵野美術大学卒業後、イラストレーターとなり、雑誌や広告を中心に挿絵を提供。 『週刊文春』での連載は10年に及んだ。 『an・an』でのエッセイ連載をきっかけに執筆活動も行う。 毎年七夕に見つけた面白い短冊を、ブログやインスタで紹介する「短冊チェック」という活動もしている。
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